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コロナ渦のヒルクライムとエンデューロの参加者数(異変)についての簡易考察とモチベーションアップのための3プラン

コロナ渦も終わりが見えてきたかに思える2022年、コロナによるイベント中止はほぼなくなり、参加者数も回復傾向であろうと推定していましたが、自転車レースにおいて「ヒルクライムとエンデューロ」において過去例がない大幅参加者減(コロナ前1/2~1/3)という異変を感じています。

(例1)5月22日ハルヒル
https://www.haruna-hc.jp/
日本屈指の大会で過去約7,500名が参加。2022年度は昨年と異なり参加制限なしとなったにもかかわらず2600名くらいというお話(正式な数は未確認)タイムトライアルがないという変更点はありますが「神対応として評価も高い大人気大会」としては明らかな変化です。

(例2)5月22日蔵王ヒルクライム
https://www.zao-hillclimbeco.com/
こちらも東北では1~2を争う人気大会で、過去1000名程度参加。2022年度は半数を超えた程度と定員には遠い状況。

(例3)6月5日つがいけヒルクライム
https://22.02.cyclejamboree.com/
実業団レースなども開催されたことがある伝統あるヒルクライムレース。こちらも主催サイドの方に確認したところ「思わしくない」とのお話

(例4)5月3日筑波8時間耐久レース
https://www.jccerc.info/
耐久レースとして東日本エリアでもてぎと並ぶ大人気のイベント。参加者の話によるとコロナ前の1/3程度だったとのお話。

いずれも1/2~1/3 程度まで参加者が激減しています。

そこで、他の種目については見てみるとほぼ変動はありません。ロードレースもシクロクロスも若干減はあるにしても、コロナ前過去3年の平均から1~2割減といったところです。ヒルクライムとエンデューロが減っているということは、コロナ渦を経て「ライトな参加者層がごっそり減った」他のレジャーに向かってしまったのかもしれません。

日本においては、ビギナーが参加しやすいレース種目は「ヒルクライム」と「エンデューロ」です。タイムアウトがなく自分のペースで走ることができる特徴で、トップを除けばガチガチに競う種目ではなく「仲間とお祭り的なイベントとして楽しむ」ことで人気がありました。

コロナ渦の2年3か月によって、自転車競技ガチ勢でなければ
・移動と宿泊費用(時間とコスト)
コロナ渦で年収ダウンによる直接的な影響や、以前は気軽に相乗りなども出来たがコロナ渦で車中マスクをしながら気を使って移動など気疲れ。参加していた方が参加しなくなり、相乗りしていた方もやめてしまったので、個人負担までは・・・という考えも。
・開催地でもマスク着用が参加条件で楽しむ方向へモチベーションが上がらない

他の身近な趣味や、同じ自転車を楽しむ場合でもグラベルロードで山の中を走り、キャンプをして、テントサウナに入るなど楽しみ方にシフトしてしまったのではないかと思ったため、自転車販売店へ聞き取り調査をしました。

【自転車屋の現場からの意見】
ここ10年、弱虫ペダル漫画時代はロードレース(初心者的にはHC含む)に出場してみたい層がエントリーモデルを買う→ロードレースはあまり現実的ではないと理解した層がHCレースならば。という流れでした。ただ、ここ3年間は販売が伸びているのは完全にグラベルとEBIKEです。この2車種の販売比率がとても増えて、アルミロードの販売比率はグッと減りました。すでに年間のアルミロード出荷よりのアルミグラベルの方が上回っています。弊社も10万円台のロード販売比率の7割がグラベルです。グラベルを選ぶ層は『自転車は目的ではなくキャンプや釣り、アウトドアを楽しむための手段』として活用する方向に向かっており、メーカーの戦略としてもそれは正しい動きで、グラベルやEBIKEで今までリーチできなかった層(いわば自転車と関係なかった人たち)を取り込む事でエントリーユーザーを獲得し、ボトムアップしていく方向です。そうなると、お祭りとしてヒルクライムを楽しむ層がグッと減ります。

レースに出る必須道具である、スポーツ自転車販売の現状からも「レースエンジョイ勢」が減ったことはデータで明確に説明が出来そうです。

なぜ、このような投稿に触れようと思ったか。

地元で開催される 5/28-29 磐梯吾妻スカイラインヒルクライム
https://tour-de-fukushima.jp/event/2022-bandai-azuma-skyline-hc-2days/

こちらも昨年は1週間程度で定員になりましたが、締め切りまであと11日の時点で定員の約半分と「ハルヒル、蔵王、つがいけ」と全く同じ比率でした。このままではヒルクライム業界自体が先細りになってしまうと強い危機感を覚えたからです。現状を把握した上で、どうすれば参加者が回復傾向となるのか模索したいと思ったからです。大会主催者、審判、自転車店を含むメンバーで相談。今後のためにいくつかアイデアを実行してみたいと思います。

(実行プラン1)
計測しないカテゴリー(レースを体験できるファンライド)

私からのアイディアとしては『計測をしないカテゴリー』を作る事かと思っています。あくまでファンライド。グラベルでもEBIKEでもなんでもOK。サポート万全、イベント感はアリアリ。参加賞や美味しいもの、温泉もついてる。(ついでにゴールの写真は撮影するよ的な。)というプランがあれば、参加者増えると思います。磐梯吾妻スカイライン登ってみたいけど、とにかく不安。レースでは遅い、カッコ悪い、順位付けされる、トラブル不安、などの心的不安をすべて取り除いてあげ、尊重して居場所を用意してあげる事が大切かと思います。レース参加は実名が条件であるが、計測しないカテゴリは主催者と競技管理者のみ把握。計測しないカテゴリーはエントリーリストの公開もしない。

・高湯HC体験エンジョイライド 4,000円
・土湯HC体験エンジョイライド4,000円
計測しないカテゴリ(走行コースや参加賞などはレース参加者と同じで制限時間はほぼなし、かつ回収バスあり)
https://moshicom.com/68795/

を作りましたので、レースまでは・・・と思っていた方はぜひご参加いただければと思います。

(実行プラン2)屋外のレース現場ではマスクの着用を義務付けない※モチベーションアップ
コロナ渦を象徴するマスク着用。これがモチベーションを下げる大幅な原因となっているのは事実かと思います。
5月11日、厚生労働省からも屋外で適切な距離を保てば「マスク着用」を義務付けないとリリースあり
https://www.tokyo-np.co.jp/article/176660
これは地味に効く気がします。

(実行プラン3)プライチ作戦
プライチとは https://www.sej.co.jp/cmp/plaichi.html セブンイレブン等である1個商品を買ったら、1個商品がもらえる

コロナ渦で年収もダウンや、移動・宿泊コストもかかる。金銭的な面の後押し・継続参加へのサポートも何かできないかと考えました。マーケティングの専門であるコンビニさんがやっているセールを実施をまねて。今回5月28日高湯側定員400名、5月29日土湯側定員400名に達したら皆様に次回参加権を進呈しますので、お仲間とご相談ください。

レース現場を離れ、地域開発を行っておりましたが、早めに手を打たないとヒルクライムは公道であり「開催地が参加者が集まらないならやめましょう」開催地の協力もなくなりヒルクライムレースも激減してしまう可能性が高いと思うため3プランを実行して今後の布石へ・少しでも盛り上げていきたいと思います。

記載者 5/12 14時 鵜沼 誠

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