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第6回ツール・ド・かつらおレポート

 

コロナウィルスで、今まであったスポーツの在り方が変わりました。
日本において公道封鎖競技は「行政」が絡まないと、開催が不可能という現実があります。

行政は、住民に対して公平にサービスを行う必要があり民間と違って冒険は一切できません。慎重にならざるを得ないことは皆様もご理解いただけると思います。実は、葛尾村(公社)も3月末時点では中止という判断でした。中止にしたいと思うがいいですか?と確認があった際に、我々福島県民は9年前も「見えない敵=原発・放射能」と戦った経験があります。中止にするのは「簡単」です。できうる限りの対策をしてギリギリまで粘りませんか?

公社の事務局長と代理より、葛尾村として「自転車を押していきたい」「全日本選手権も開催したい」という気持ちがある。行政として慎重に慎重に運ばざるを得ないが日程を延期し「6月17日を期限」として進めて行きましょうと合意に至りました。葛尾村(公社)も弊社もコロナウィルスを甘く考えているのではなく、できる限りの対策を行いその上で無理なら中止です。

幸いにも6月19日県をまたいでの往来も解除となり無事初日(土曜日)を迎えることができました。

今までにない光景です。現時点でわかってきた有効な対策をし競技時間以外はマスクも装着を義務付け(ローテーションもあり、葛尾村のコースの場合平坦ではないため1mの距離で15分以上接することはないという判断)そんな制限をかけざるを得ない中で土曜日のレースがスタート。

葛尾村が開会式・閉会式をやらないことが決定(賞状賞品は福島民報社より郵送:手配済み発送待ち) 競技運営の対策として、情報は最優先に提供&人が集まらないように リザルトをオンライン化(ゴールライン通過後3秒でWEBに反映)しました。これも密集を防ぐには大変役立ったと振り返って思います。

11kmコース3周レースがスタート。4か月間見れなかった光景を目の前にして涙が出ました。やはり自転車が好きなんだと実感。そして現場責任者として開催を決断してもらった葛尾村と選手の皆さんに迷惑をかけないようにしなければと身が引き締まりました。

このコロナウィルスの中では、救急車ましてやドクターヘリを呼ぶことなどは絶対にあってはなりません。
https://tour-de-fukushima.jp/news/katsurao-info-20200624/
事前に落車する可能性がポイントと対策を図入りで作りました(パレードの狭い渓谷、KOM後の下り、もりもりランド)初日大きなトラブルをなく終えてほっとしました。

初日クラス1のゴールシーン 宇都宮ブリッツェン鈴木龍選手がスプリントで優勝。那須ブラーゼン下島選手の動画。
プロ選手がこうやって見本となる走り方と振り返り解説してもらえるのは大変ありがたいです。ありがとうございました。

2日目28日の早朝 残念ながら土砂降りの雨となりました。
普段練習でも走るため雨のもりもりランドは大変危険というのは我々が1番理解しています。実は競技責任者として「中止」も考えて審判長と協議。審判長は「短縮」でどうだ?と話がありましたが

選手に1番近い裏方でありたいと思う我々です。現地での中止や中途半端な短縮は「自分が選手ならば1番フラストレーションがたまります」
下した決断は「予定通り開催」 ただし「もりもりランドに多人数で入らせないよう競技コントロール」することにしました。
https://tour-de-fukushima.jp/news/katsurao-20200628-info/


2日目メインレースの優勝は Hincapie LEOMO Bellmare 石原選手
金曜日から試走にきていました。全コースを入念に下見していた勝利だと思います。
※おそらく那須ブラーゼン下島選手の動画がアップされると思いますのでアップされましたら後日貼り付けます

【リザルト】

27日 11kmコース
https://my.raceresult.com/154172/

27日 個人TT
https://my.raceresult.com/154173/

28日 28kmコース
https://my.raceresult.com/154174/

※入賞には影響がありませんが、28日ゴールラインを再通過(Uターンの際に検知)して数名10分程度タイムが加算されていた方がいましたので修正

【ステージレース総合】
https://link-tohoku.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/stage-race-result-katsurao.pdf

クラス1 6 Himcapie 石原選手
クラス2 113 竹内選手
クラス3 212 田中選手

後程、ジャージと賞品をお送りいたします。

【山岳賞】
クラス1
1回目73 74 50
2回目73 6 88
山岳賞 73 留目夕陽

クラス2
135 147 119
山岳賞 135 石井悠太朗

クラス3
298 207 252
山岳賞 298 渡邊和彦
※73留目選手には山岳賞ジャージ、135石井選手、298渡邊選手には賞品を後程お送りします

【チーム戦】
team-rank

那須ブラーゼンが3・7・8位で優勝 LinkTOHOKU賞 賞金10万円を獲得。若杉監督よりプロチームとして葛尾村のため寄付。キッズ用品などに充当させていただきます。ふくしまの次戦でも実施しますので、チームでぜひご参加ください(メールにて申告が必要)

【2019年ふくしま賞金100万円について】
今回ツール・ド・かつらおでイナーメ信濃山形(クラス1の選手)が3位までポイントを獲得すれば葛尾村で決定でしたが、クラス2松尾選手の加算でしたので次戦に(最終レース)に持ち越し、あぶくま洞ヒルクライムまたはツールドはなわ(選択権はイナーメにあり)にて決定。

【最後に】
当面の間、残念ながらいろいろな制限はかかります。しかし、可能な限りルールの中で挑戦していきますのでまた機会あれば福島にお越しください。このたびはご参加本当にありがとうございました。そして葛尾村の皆様に心より感謝いたします。また、開催を迷われている方がいればご相談ください。共に進めて行きましょう。

競技責任者 LinkTOHOKU 鵜沼 誠

【その他】
開催予定レース
9月20日(田村市滝根町)あぶくま洞ヒルクライム 開催決定
10月11日(小野町)小野こまちロードレース 1周約10km 全国四日市全国ジュニアがなくなったのでキッズカテゴリ用意
10月18日(塙町)ツール・ド・はなわ 開催決定

また今回大変良い写真を撮影頂きましたので 皆様にお知らせします
@yuki_asato さん

初日 https://photos.app.goo.gl/4PZ5hpKXWcbWaJcW7
2日目 https://photos.app.goo.gl/fjPV5dXfPujVkMHv8

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