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JCFの方針 / ジュニア・U23育成

浅田顕氏が主導する若手ロード選手の発掘・強化プロジェクト「ロード・トゥ・ラヴニール(RTA)」が、『2024年度「ツール・ド・ラヴニール」男子の不出場経緯』として、6月6日(木)、支援者や報道関係者に向けて現状を公表しました。

以下、シクロワイアードの記事へのリンクを参照ください:
https://www.cyclowired.jp/news/node/388048

この記事単体では、JCFに対する懸念を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、

[JCF事業計画書](https://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/2024/03/01d08a9b5e85f87a09c0a07c2d26826f.pdf)

[JCF収支予算書](https://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/2024/03/2a0ea021e72a7cf843eb783f5855e31f.pdf)

そして、最近のリリースによれば、

https://jcf.or.jp/news-76750/?category=jcf

以下のポイントが明らかになっています。

– JCFは財政的に厳しい状況にあります。
– 限られた予算を考慮し、トラック競技に焦点を当てることが必要であるため、ロード競技に関しては選手の派遣が見送られました。

企業経営の観点から考えると、資金が十分にあるわけではない会社は、現状で勝てそうな分野に注力せざるを得ません。浅田顕氏が立ち上げたRTAも、同様の状況を十分に把握した上で若手の育成に取り組んでいます。資金不足分も含め、JCFが対応しきれない部分に対してサポートを行い、ナショナルチームの名を冠しているための投資でもあることを考慮すれば、イレギュラーな状況を認めていたことが理解されます。

海外との差について、日本人として残念ながらJCFの判断が妥当であると私も考えます。弊社メイン取引先がドイツのため、ベルギー含め近隣のレースに帯同することもありますが、生で見る海外のプロチームの下部組織の若手選手は、身長180cm・体重65kgといったモデルのようなスタイルで2~3時間のレース中に平均350wから400w近く出し続けることが多いです。

Jプロツアーは日本独自の競技であり、純粋な比較対象ではありませんが、現在のJプロツアー参加選手の中でも、これらの選手に勝てる可能性は限られています。

海外挑戦の基準として、「Jプロツアーで1人で逃げ切り、勝利することができるか」を目標に掲げることは有効です。この目標を達成するためには、JBCFが育成リーグとしての役割を果たし、各地の地方大会も若手の育成に取り組むことが重要です。

話は本題に戻りますが、「育成に関しては、改めてジュニアカテゴリーからしっかりと行う必要があります」というJCFの指摘に同意しますが

しかし、このプランが十分に明確にされていないことが問題です。

例えば、四日市ジュニア自転車競技大会(https://kankou43yokkaichi.com/cycle/)のような大会を、年に数回開催し、全国各地で開催することが望ましいです。これには、北海道・東北、関東・中部、関西・山陰、九州・沖縄の4地域を考慮し、参加費無料の形で子供たちに参加してもらうことも重要です。また、実施前に子供たちのデータを収集し、レース前に勝つためのスクールも提供することが望ましいです。

以下は、育成の手順についての提案です:

(1)ポテンシャル(数値)を持つ選手を発掘する
(2)勝つために必要な数字を段階的に習得させる
(3)勝つためのスキルを段階的に習得させる
(4)勝つためのチームに加入する

現在の日本の状況を考慮して、JCFはまず(1)最初の段階に焦点を当てるべきだと私も考えます。

チームEFエデュケーション・イージーポストに所属する「留目夕陽選手」
https://www.jsports.co.jp/cycle/about/pickup_2024/Yuhi_TODOME/
2020年に、弊社で開催している「ツールドかつらお」というレースに参加しましたが
https://my.raceresult.com/154174/#1_C0E8B5
上位陣、そうそうたるメンバーの中で優勝を争うレースを展開していました。

海外を目指す前に、今ある日本の目の前のレースで「1人抜けだして独走勝利ができるか」にチャレンジするのも有効だと思います。

弊社が主催する以下のレースにチャレンジしてください。

– 7月27日(土):あぶくま洞ヒルクライム
https://web.tour-de-fukushima.jp/abukumado/abukumahillclimb2024
※20分走 2回的なイメージで走ってください

– 7月28日(日):小野こまちロードレース(※まだ新聞社事務局のWEBが完成していませんが、スポーツエントリーを参照ください)
街宣車で街中パレードを実施、その後周回コースに入る1周11.4kmの公道レース
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/96492

これらのレースでは、全ての学生(高校生まで)がどなたでも参加できます。希望者には参加費を無料の上、経験に合わせてクラス分けを行いますので、興味があれば是非 弊社お問合せフォーム へご連絡ください。

将来を担う、子供たちのために。

文責:鵜沼 誠

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