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小野こまちサイクルロードレースクラス1の落車について(裁定)

小野こまちサイクルロードレース 最上級クラス1において救急車を2台呼ぶ事故が大変残念ながらおきました。

審議対象:1名
被害対象:2名 2名共に骨折し、1名はこの機会にレース参加をとりやめる方針とのこと。

LinkTOHOKUで競技管理を行うレースは競技車両及び参加者にもカメラ撮影を許可しております。対象選手が落車を引き起こす瞬間も明確に映っておりました。その記録をすべて確認・把握した上で以下の裁定としました。

(1)対象選手の行為は、審議の結果非常に悪質なものと判断。失格とし記録から除外
(2)対象選手は、2名の選手に直接謝罪をすること
(3)所属するチームに対して、安全講習会を実施することを命じる
→チーム責任者が最終OKを出さない限り、小野こまちで失格となった対象選手は他のレースに出さないことを要請

競技管理をする立場として、選手目線では「ミスをすれば晒されるならばロードレースなんか怖くて出ない」という考え方もあるでしょう。しかし、管理する側では危険な行為をする選手をそのままにしてはおけないのも事実であり、参加者が安全に楽しめる環境をいかに作るかが命題でもあります。

失敗は誰もが必ずします。この1回のミスで自転車レースという趣味を奪われることになった選手もおりますが、今回対象選手は深く反省しており、その趣味を奪うものではあってはならないと考えます。チーム代表者に対して対象選手を含めチーム安全講習会を義務付けました。当該選手には、今回の事象を心に刻み安全を啓蒙する側にまわって自転車を楽しんでほしいと思います。来春、また対象選手とともにチームで福島へお越しください、お待ちしておりますと付け加えてチーム代表者へ通達を行いました。

最後に、レースに参加していたkinofit木下智裕さんに制作をお願いした動画の公開に関して
対象選手および競技責任者ともに、作成途中の動画45分をすべて閲覧しました。競技責任者としての感想は、現時点(11月8日13時)では元プロが一般参加者に対して安全を啓蒙する内容ではない。最後まで視聴すると大変ためになる内容となっているが最初だけ見れば元プロが一般人を貶める内容に見える。要点のみシンプルにまとめていただきたいとの意見を木下さんに直接お伝えしました。

また、動画の公開についての判断は対象選手の所属チーム代表者に任せることにしました。

2021-11-08
小野こまちロードレース大会
競技責任者 LinkTOHOKU 鵜沼 誠

 

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