BLOG

裏方として、業界として
伝えたいことそのままに

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 業界話
  4. トップ交代のお知らせ

トップ交代のお知らせ

LinkTOHOKUのきっかけは2011年3月11日東日本大震災(原発事故)により福島県は残念ながら「人から避けられた県」となったことからはじまります

「死の灰が降る場所」「人が住める場所ではない」福島ナンバーというだけで、投石や落書きされる状況が現実に起きました。当時、私はテレビ局に勤務しておりましたがなんとか、自分が生まれ育った県に元気を!何か出来ないかと考えた結果

自分が趣味としていた、自転車レースで福島県内でのレース映像を日本国内だけでなく「全世界に発信」し、福島のイメージを変えたいと思い、テレビ局の業務の一環として取り組み始めました。

職業柄、イベントの基本は理解していましたが、自転車レースを開催するにはどうすればいいか全くわからない100%素人です。ひとつひとつ調べあげ、組み上げていきましたが最終的な経営判断として「取り扱わない」と決定が下されました。

私のポリシーは

「自分が決めたことは、たとえ現時点で実力が足りず出来なくても、積み重ねて最後は必ず実現する」とシンプルなもので、やることはたった1つ「自転車レースを開催するために仕事をやめました」

※出典スラムダンクより

数々の失敗を重ねながら経験を積みますが、その過程で日本自転車業界の異常さ(特殊さ)はすぐわかりました。元々の牌が、ものすごく小さい(売上高的に)にも関わらず、閉ざされた世界で足の引っ張り合いがメインのお仕事。そして社会的に認められていない世界にも関わらずものすごく権威主義。〇〇さんがOKしないと進まないという世界なのです。

そして、ビジネスとして成立していないことも

成熟してない業界だからこそ、今が最大のチャンスと考え「全てワンストップで、そして誰にも左右されないコストパフォーマンスに優れた仕組みを作ってしまおう」試行錯誤を重ねてある程度カタチに出来たと思っています。やりたいことをやるには「お金」が必要です。最初から自転車業界の方はもらうことだけで、対価を社会に返すことを知りません。それが出来ない限り、メジャースポーツにもなれませんし稼ぐことも出来ないので、複合的に稼ぐ仕組みにトライして頂きたいと思います。特に業界としてプロ化を目指すのであれば必須要件です。

この仕事をはじめて、人生において多大なる経験値を得たのは「公道封鎖」です。

公道封鎖は、地域住民への根回し(マイナスを差し引いてもプラスになるメリットを提示して納得してもらうこと)各種法令を理解した上での、自治体・警察署との交渉技術。彼らがブレーキ役として条件が厳しければ厳しいほど安全度は高まります。それを突破できないようでは、レースは出来ない(日本においてはやらない方がいい)

おそらく、日本で1番公道封鎖をしていると思いますが、このスキルは社会生活おいて大いに生きており、スポーツの他、飲食・宿泊・農業など複数法人の舵取りをさせて頂いております。そして、さらに新たなチャレンジを考えており代表兼任の問題から2021年11月を持って、LinkTOHOKUのトップを降りる予定です。

もう1点、本来ひとつひとつ気を使い調和を重んじ進めるのが日本におけるベストな物事の進め方ですが、言いたいことをはっきり言う、ネット上で陰口を叩くのではなく、裏表なく面と向かって相手に直接文句を言いに行くストロングスタイルを通して来ました。

それはある意味、昭和のスタイルであり、現在のトレンドとは正反対なことも理解しています。業界の人として認識され、影響力も小さくないことがわかった42歳、完全な老害になる前に現場を退くことが、今後も会社が続いていく続く大事な要素です。

新しいトップは、電気工学専攻で自転車経験も多少ある(ツールドおきなわ、シマノ鈴鹿など入賞)20代を予定。

「素人は上手くいくのが当たり前、何かトラブルがおきてアンラッキー」
「プロは何か起きるのが当たり前、何もトラブルがおきなくてラッキー」

言葉遊びにも思えますが、ものすごく大きな違いがあります。常に何かおきると思って構えること。何より家族の元へ生きて返すこと。何か起きた時の責任はすべて私にある。その重みと戦ってきた約7年間でした。

最後に、最終目標としては小さいので、中間目標としますがM-1で1000万、キングオブコントで1000万のように勝ち上がり決勝レースで1000万賞金というレースを仕掛けられるよう陰ながらサポートしていこうと思います(ここまではいずれ必ず実現します)そして死ぬまでの最終目標として、UCIとかJCFとか全く関係ない賞金1億円みたいなレースを仕掛けて死ねたらいい人生だったと思うでしょう。トップ画像は以前実施した市民レースでの100万円賞金贈呈の様子です。

今までトップがレースに参加して、怪我で仕事が出来ないなどはあってはならないと参加を自粛してきましたが、これからは少しずつ走り込んで市民レースを楽しもうと思いますので会場でお会いする皆様、お手柔らかにお願い致します。

2021年9月16日
LinkTOHOKU代表 鵜沼 誠

関連記事