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自転車活用推進計画/サイクルツーリズム なんのために? #1

「自転車活用推進計画/サイクルツーリズム」という言葉ここ2~3年の間に行政関係者の間でだいぶ浸透してきました。

毎日の生活を支えてくれる行政の皆さんが「自転車を活かしたまちづくり」をしようという流れになってきたことは大変うれしいことです。
しかし、だからこそ「自転車活用推進計画 / サイクルツーリズム」はなんのために?誰のために?ものすごくあいまいかつなんとなくやることが目的になってしまっているんです。

行政の方に、今の皆さんがやっていることをたとえて表現するのですが

最終目標 家族4人(パパ・ママ 息子2人)で元高校球児の会社員パパが、週末(土日)に自宅の庭で息子2人に本格ピッチング練習をさせる広い庭を持った住宅建てる
※かかるコストや場所もある程度想定するという条件。

(1)皆さんは、このそもそもの最終目標が明確ではない
↑の場合、元高校球児の会社員パパが、男の子2人と本格ピッチング練習をさせる広い庭を持った住宅を建てるという目標があります

ここでわかる最低条件はことは、庭の広さが最低でも20m以上は求められる(ピッチャーの投げる距離は18m)かつ子供がやることなのでお隣さんにボールが飛ばないよう配慮もしなければならない。となれば、パパの通勤時間も踏まえて移動時間が許容できる範囲の「田舎」に男の子2人が動きやすい環境と考えて設計がマストです。

ところが、ほとんどの皆さんは「ただ家を建てることが目的」になっていて、なんのために?という最終目標が置き去りにされています。自分たちのやっていることを振り返ってください。

(2)検討会議のメンバーの大多数が、自転車に乗らない(ここが問題)
大多数が仕事でやれ!と言われ仕方なくやっている方が多いと思います。未経験者であることは全く問題ではありません(素人の方が実情に際した目線を持っていることも多々あります)

大きな問題点
「家を作ると一言で言っても、設計図がなければ家は建てられません。なのに皆さんは設計図もない建築・土木の知識もない素人が集まって家を建てようとしている」
と言うのが、今の自転車活用推進計画とサイクルツーリズムです。どれだけ恐ろしいことをしているかおわかりいただけると思います。

プロが集まれば設計図がなくても家は建てられます。本当のプロは、話の中で、ああしよう、こうしようじゃあ規格はこれねと「音楽で言う本当のプロは即興でセッション」のように作ることも可能ですが(本来プロはそういうことはありませんが最悪の場合でもカタチにできるという意味)設計図もかけない、建築・土木や関連する水回り・電気等の知識もない素人が「家を自分たちで作ろうとしている」のです。

サイクリングイベントのルート計画でよくあるのが、自転車に乗らない人がルートを引くと初心者向けというのに峠を越える80kmコースなど自分が走らないのに近隣のイベントをまねてそれっぽく・・・という最悪のパターンです。そのため、うちでは担当者に必ず自分が引いたルートをクロスバイクで走らせます。そこでわかることは「自分が引いたルートは無茶だった」ここが大事で、わかれば初心者向けには平坦40~50㎞くらいにしよう。補給や休めるところ多めにしようと設定します。

まず担当ならば、一回クロスバイクで充分なので、自転車に乗ってください(スポーツバイクである必要は全くありません)それだけで詳細は詰められなくても進むべき方向が「北か南か東か西か」くらいは間違わなくなります。そして体験したことを専門家に相談してください。条件で言えば↑の高校球児のパパが息子2人とピッチング練習できる家 とアウトラインは言えるようになると思います。

(3)利用者、有識者会議

よく会議に行政の方の他に、利用者・有識者が招待されます。これは意見としては良いですが、実際にはあまり役に立ちません。なぜか?

利用者:基本的には好き勝手な意見がほとんどです。かかるコストもそれにかかる許認可や時間もわかりません。原価も法律・法令も考えずに、自転車でもっとも多いのが、その区間は電車にロードバイクを分解せずにそのまま乗れるようにしてそれで解決だからみたいな話をされます。

でも、この問題をリストアップするのはとても重要なことでそれを組み立てるのが専門家ですが

専門家:コロナウィルスで、このままだと40万人死にますと言った専門家がいたように大学の先生などもほとんど役に立ちません。建築学の先生は「人の流れ」「街づくり」が専門ですのでこの方々は、人の流れから分析・組み立てができるので専門家として招聘しても良いと思います。出来れば自転車をゆったり楽しむくらいの先生だと良いと思います。

本当に必要なのは「分析・マーケティング」の専門家です。その次に、現場を実行する我々のようなイベント屋です。

大事なことは自転車で何かをさせることではありません
人の流れ・行動を促すようにして対して、自転車は目的を叶えるための補助ツール(手段)として考えること。このそもそもを改めて考え直してみてください。

そして、現場実行になぜ我々のようなイベント屋が必要かというと、利用者の実態を最も知っているからです。

以前「誰でも参加できるクリテリウム」というのがありました。弊社はタイム計測のみ業務委託でしたが

Youtuberの誰でも参加できるクリテリウムという言葉を信じて
・昨日はじめてスポーツバイクに乗りました。
・ヘルメットだけかぶりジーンズにトレーナーで参加。

と主催者からすれば「想定外」がいて、びっくり。そのトラブルをいかに抑えるか対処方法を知っているのは利用者の実情を知っているのは「イベント屋」です。

イベント屋は主催者(行政)と利用者の中間立場 どちらの目線も大事なコストの概念もあるので混ぜておくとスムーズです。

よく、上級者向けのサイクリングルートを設定なんて話もありますが、現場裏方の立場から言えば「上級者向けサイクリングルートなんてなんの役にも立ちません」上級者は勝手に走りにきて、自分で自己解決し、そして対してお金も落とさず帰っていきます。行政がやるのであれば初級者にとても手厚くです。

そして本当にサイクルツーリズム・自転車活用推進計画というのであれば「主役はスポーツバイクではありません」女性・高齢者とe-bikeです。次回、具体策について述べます。

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